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  1. 甲府市議会 1997-06-01
    平成9年6月定例会(第3号) 本文


    取得元: 甲府市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-20
    検索結果一覧 トップページ 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成9年6月定例会(第3号) 本文 1997-06-10 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 51 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯議長小野雄造君) 選択 2 : ◯駒木 明君 選択 3 : ◯議長小野雄造君) 選択 4 : ◯市長山本栄彦君選択 5 : ◯市立甲府病院長小田島弘明君) 選択 6 : ◯市立甲府病院事務局長影山正次君) 選択 7 : ◯教育長(金丸 晃君) 選択 8 : ◯水道局工務部長小田切重夫君) 選択 9 : ◯議長小野雄造君) 選択 10 : ◯駒木 明君 選択 11 : ◯議長小野雄造君) 選択 12 : ◯水道局工務部長小田切重夫君) 選択 13 : ◯議長小野雄造君) 選択 14 : ◯駒木 明君 選択 15 : ◯議長小野雄造君) 選択 16 : ◯清水俊彦選択 17 : ◯議長小野雄造君) 選択 18 : ◯市長山本栄彦君選択 19 : ◯市長室長内藤宥一君選択 20 : ◯総務部長(小林 清君) 選択 21 : ◯地域振興部長井上阡彦君選択 22 : ◯福祉部長(櫻井 稔君) 選択 23 : ◯環境部長中尾良次君) 選択 24 : ◯産業振興労政部長(飯島元紀君) 選択 25 : ◯建設部長(松本康成君) 選択 26 : ◯都市整備部長(水上加多郎君) 選択 27 : ◯議長小野雄造君) 選択 28 : ◯清水俊彦選択 29 : ◯議長小野雄造君) 選択 30 : ◯副議長(宮川章司君) 選択 31 : ◯早川武男君 選択 32 : ◯副議長(宮川章司君) 選択 33 : ◯市長山本栄彦君選択 34 : ◯福祉部長(櫻井 稔君) 選択 35 : ◯教育委員長(遠藤 壽君) 選択 36 : ◯水道局業務部長(鶴田豊久君) 選択 37 : ◯水道局工務部長小田切重夫君) 選択 38 : ◯副議長(宮川章司君) 選択 39 : ◯水道事業管理者(藤巻康夫君) 選択 40 : ◯副議長(宮川章司君) 選択 41 : ◯早川武男君 選択 42 : ◯副議長(宮川章司君) 選択 43 : ◯市長室長内藤宥一君選択 44 : ◯副議長(宮川章司君) 選択 45 : ◯早川武男君 選択 46 : ◯副議長(宮川章司君) 選択 47 : ◯市長山本栄彦君選択 48 : ◯副議長(宮川章司君) 選択 49 : ◯早川武男君 選択 50 : ◯副議長(宮川章司君) 選択 51 : ◯副議長(宮川章司君) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:            午後1時00分 開 議 ◯議長小野雄造君) これより本日の会議を開きます。  直ちに日程に入ります。  日程第1から日程第13まで13案及び日程第14 市政一般についての質問を一括議題といたします。  昨日に引き続き上程議案全部に対する質疑及び市政一般質問を行います。  日新クラブの一般質問を行います。駒木 明君。  駒木 明君。            (駒木 明君 登壇) 2: ◯駒木 明君 初当選以来、2年を経過した私たち1期生は、きのうの谷川議員の代表質問のように、その志を同じくする先輩議員とこのたび日新クラブを結成いたしました。「日々これ新たなり」の言葉の響きに新しさを感じつつ、清新の心を持って議員としての責務を果たしてまいりたい。このように思いながら質問に入らせていただきます。  まず、新病院の効率的経営についてであります。  先日、私は新病院建設特別委員会の一員として、着々と建設が進む新病院の建設現場を視察いたしました。新病院の施設面での特徴は、何といっても公立病院としては全国で2番目と言われる免震構造にあると思います。免震構造を目の当たりにして、20万市民のための基幹病院として万全の対策が講じられていることに対し、夢と期待に胸を膨らませるとともに、一日も早い完成を願ったところであります。  新病院の経営に対しては、平成9年度予算特別委員会の中では、「一般会計から22億ないし23億円の繰出金を必要とする」との予測を当局は示しておりますが、平成9年度の倍以上の金額であり、新病院のこととはいっても、財政的に見た場合、現在の一般会計予算が急激に膨らむことはないわけでありますから、一般会計をさらに圧迫することを病院当局は十分認識していただきたいと思います。したがって、その経営にあたっては、合理的で効率的な経営体制を整え、民間委託が可能なものは積極的に民間委託化を図り、身軽な経営体質をつくり出すことが、開院までの少ない期間でなさねばならない最大の課題だと思いますが、当局の方針をお示しください。  また、新病院特別委員会は、昨年、川口市の市立医療センターと市川市の東京歯科大学市川総合病院を視察いたしました。川口市立医療センターでは、担当者から、「病院経営に関し、医業での赤字は出さないことを基本としている」との説明を聞き、また、市川総合病院では、「検査部門をはじめいろいろな業務を民間委託することにより、効率的な経営を行っている」との説明を受け、大変感心したところであります。新病院の効率的な経営について、今と同じ感覚や条件で移行していくのなら、繰出金の抑制は望めません。新病院の経営に関し、今とは違う新しく取り入れる経営上の相違点を具体的にお示しください。  次に、入院患者の食事についてお尋ねいたします。  単調な闘病生活を続ける入院患者にとって、食事は楽しみの一つだと思います。医食同源という言葉のとおり、食事が及ぼす治療効果は見逃すことのできない重要なものであります。冷たい、まずい、早い、と不評をかっている病院の食事でありますが、今、各地で色々と新しい試みが行われており、感心するものが幾つかあります。  浜松市のある病院においては、入院患者さんは朝食後にマークシートによる毎日のメニューを渡され、主食と副食は三、四品のうちから、デザートと乳製品はそれぞれ5品の中から、自分が食べたいものを選択し、それをコンピューターで集計しながら、患者さん一人ひとりの病状やいろいろな条件に合わせメニューをつくり上げているとのことであります。そして、フルメニューによる食事の組み合わせは、450タイプにも上り、最初はその煩わしさに不評であったが、今では75%の方々が賛成しており、大変喜ばれているということであります。当然、食事をつくる現場にとっては、並み並みならぬ御苦労があることと思います。そして、この方式を取り入れた結果、患者自身が食事に対して関心を持つようになり、退院後における食事づくりにも役立っているとのことであります。大変感心させられたところでありますが、新病院においても、この方式をぜひとも取り入れていただきたいと思うものであります。当局のお考え方をお示しください。  次に、市立幼稚園についてであります。  最近、私は地域の方々や地元自治会の方々から、大変感謝されたことがあります。それは、お役所仕事と言えば、その対応の悪さや処理の遅さを代表するような言葉でありますが、周りの人たちから言われたお役所仕事というのは、地域振興部や道路維持課等の対応が大変すばらしかったとのことであります。的確な判断と迅速な対応、自分の部署でできないものは、それぞれの担当部署へ連絡を取るなど、大変高い評価を聞かされました。これらは山本市長の方針を職員の一人ひとりが理解しているからであり、市長と職員の皆さんに対し敬意を表するところであります。  さて、打てば響く、たたけば鳴る、このような人材の育成は一朝一夕にしてできるものではありません。幼いときから家庭、地域、学校を通じ、正しい教育をしてこそ立派な社会人が生まれるのであり、このうちでも特に幼い時期における教育は、将来の人格を形成する上で大変重要だと言われております。市長は平成7年6月の定例会において、「人づくりこそ国づくりである」と言われております。まさに21世紀を担う子供たちは、甲府市民の宝であり、未来を担う子供たちの健全育成に努めることは、今に生きる私たちの責務であります。このため、「教育環境の一層の充実に努め、伸びやかな明るい子供たちの育成に努めてまいる所存である」と所信を述べられております。  私は過日の新聞報道で、「塩山市の神金第二中小学校・一之瀬分校11年ぶりの再開」という見出しが目に入りました。たった一人の入学児童のために、湿気で傷んだ校舎の床板の張りかえ、体育館、さらには教員住宅の改修を行い、校長一人、教員一人、そして生徒一人の分校が再開されましたという記事が、自転車姿の元気いっぱいそうな子供の写真とともに掲載されておりました。子供の両親は、「自然の中で伸び伸びとした何かを身につけてほしい。そして、自分なりの考え方を持って生きる力をつけてくれればいいと期待している」とのことでありました。私は去る4月の地元の市立羽黒幼稚園の入園式を思い出しました。目を輝かせ、ほっぺを真っ赤にしている園児、そして子供たちに期待を募らせる両親やおじいちゃん、おばあちゃん、そして先生たち。21世紀を担う子供をたちと、そこに期待を寄せる関係者の熱いまなざしに接したときに、私は廃園の話が出ておる、この幼稚園の特徴をよしとして選択された人たちに対し、この園を存続させてあげたいと痛感したところであります。子供を育て導くには、一つの物差しではかり当てはめることはできません。いろいろな考え方があってこそ多様な考え方を持った人間が生まれるのだと思います。地域の中に根づいた市立幼稚園が、今後とも継続されることを願う父兄の声が多い中で、当局においてはその後いろいろと検討されたことと思いますので、その後の経過をお聞かせください。
     次に、北部の水道整備についてであります。  中核都市を目指す本市にとって、周辺の町村との合併も大変大事なことと思いますが、本市に若者が住み続けることができる環境の整備も大変大事なことだと思います。「近き者説(よろこび)遠き者来る」、この言葉は山本市長の話の中にたびたび出てくる言葉であり、私も聞くたびに感銘と共感を覚える言葉の一つであります。  さて、私の住む北部地域に山宮ハイタウンという分譲地があります。この地区は地区連合会の運動会や球技大会において、地区を挙げての応援をするとともに、何回も優勝するなど、すばらしい成績を残しております。参加者には若者も大変多く、若者の定着率が高い地区でもあります。  しかし、この地区にも日常生活を営む上で大変障害となっていることがあります。それは生活に欠かすことのできない水道をポンプアップするための施設の維持管理費が大変かさむことであります。甲府市にとっては、水道行政の中に、いろいろと施設をつくるという諸条件があるにしても、甲府市の水道料金の高さに加え、ポンプアップによる電気料金という維持管理費の高さ、また、貯水された水の衛生状態、味など、ハイタウンの名のとおり、山の中腹に位置するこの地域の水道の問題は、長い間の懸案事項であります。最初の分譲業者が倒産して以来、今日まで販売業者は二転三転しており、このため水道の問題も一向に解決されません。  地区の要望は、居住区域より上の方に配水池を設け、耐圧パイプで配水をしていただきたいとのことであります。水圧が低く生活に不便を来しているにもかかわらず、水道料金は同じであり、受けるサービスに不平等が生じております。言いかえれば、この地区に住む方々は、こと水に関しては市民権を得られていないのであります。5月24日付の読売新聞に、「これからは公共サービスの充実した自治体を住民が選択する時代である」との記事がありました。どうか多くの市民が住みよい甲府市を実感することができますよう、そして、今後も進んで若者が住み続けることが喜びと感じることのできるような具体的な対策を講じてもらいたいと思いますが、当局のお考え方をお聞かせください。  次に、甲府市中央卸売市場についてであります。  国内の景気は、政府発表によると、「緩やかな上昇が見られる」とのことでありますが、私たちの周辺を見回した限りでは、景気回復の実感はまだわいてきません。甲府市中央卸売市場はもちろんのこと、国内外の物流の変化は全く予想がつかない昨今の状況であります。甲府市卸売市場は開設してから二十数年が経過しますが、この間、甲府市民、さらには山梨県民の台所を守るという重大な役割を果たしてきました。しかし、最近の市場外流通の著しい拡大は、結果として市場取引の急激な減少を招いており、市場にとって大変な時期を迎えていると言わねばなりません。このような状況の中にあっても、市民、県民に安全な、また安定した食材の供給のためには、現在老朽化が著しい冷蔵庫をはじめいろいろな施設の整備を行い、21世紀に対応でき得る市場として、ハード及びソフト両面の整備が必要と考えますが、市場整備の将来構想について当局のお考え方をお示しください。  最後に、助役の設置について要望いたします。  先日の山日新聞に、小野議長が天皇、皇后両陛下主催の春の園遊会に招待された折、天皇陛下と皇后陛下には、昨年の県内御視察に対してお礼を申し上げ、皇太子殿下と妃殿下には高校総体御臨席へのお礼を申し上げたとの記事がありました。  また、その記事の中では、去る4月24日に本市で開催された関東市議会総会後の懇親会のことに触れ、山本市長の日程がつかず、出席が得られなかったことも掲域されておりました。山本市長は市政の最高責任者として市政の執行にあたられるほか、市内、県内の各種組織の重要な職を務めるとともに、全国規模の組織の会長や議長も務めており、大変多忙な毎日と伺っております。この多忙さを分散して、少しでも和らげるためには、今不在となっている助役をどうしても復活させる必要があるものと思います。地方自治法では、助役を置くことを基本とする旨が規定されております。私も甲府市のこのような大きな都市においては、助役は必要と考えておりますので、このことを強く要望して、私の第一弾の質問を終わらせていただきます。 3: ◯議長小野雄造君) 市長 山本栄彦君。           (市長 山本栄彦君 登壇) 4: ◯市長山本栄彦君) 駒木議員の御質問にお答えいたします。  中央卸売市場の運営等についてでございますが、近年、市場を取り巻く環境は、長引く景気の低迷を背景とした消費者の低価格志向、生産・出荷の大型化、また大型量販店、外食産業の増大等、流通機構が大きく変化をしてきております。特に従来の市場を核とした流通システムが大きく変化をし、市場外流通が増大しつつあり、市場取扱高の低下を招くという構造的問題を抱えております。このため、業界の実務者による市場活性化部会を設置をし、活性化対策について調査研究を行うほか、量販店と市場業界トップとの会議を開催するなど、市場機能回復のため、市と業界が一体となって取り組んでおるところであります。これらとあわせまして、活性化の一環として市場の役割のPRと、生鮮食料品等の消費拡大を兼ねた市場食鮮まつりを昨年同様開催するよう計画をいたしております。  さらに、施設整備につきましては、平成6年度に策定いたしました第6次整備計画に基づき、年次的に整備を図ってまいりたいと考えております。御理解を賜わりたいと存じます。  他の御質問につきましては、関係部長等からお答えいたします。 5: ◯市立甲府病院長小田島弘明君) 病院関係の御質問にお答えいたします。  まず、新病院の効率的経営及び経営上の相違点についてですが、当院は地域の中核病院として、高度な医療機器、施設及び設備を備え、医療供給体制の確立を図り、公共性と経済性を発揮して、地域住民医療に寄与すべく日々努力いたしております。  現病院におきましては、有識者で構成する市立甲府病院経営協議会等の御提言をいただく中で、医療スタッフの増員による医療収入の増収に努める一方で、積極的に業務委託を導入するなど経費の節減を図ってまいりました。  新病院における経営につきましては、現在、院内スタッフで構成するワーキンググループにより、さらに民間活力や新たに医療情報処理システムの導入など、効率化の推進に向けて検討を行っているところであります。御理解を賜わりたいと思います。  他の御質問につきましては、事務局長よりお答えいたします。 6: ◯市立甲府病院事務局長影山正次君) 新病院におきます入院患者の食事につきましての御質問にお答えいたします。  入院患者の食事は、治療の一環として大変重要な役割を果たしております。現在、適時適温給食とあわせ患者の嗜好をも考慮する中で、選択メニューを実施し、患者サービスに努めております。  新病院におきましては、現在の調理方法を一部変更し、大量に調理して零度で保存するクックチルド方式の導入をも計画しております。現在、新病院で実施する医療情報システムに先駆け、給食管理システムを導入することにより患者給食管理を行い、患者の病状に合わせた幾つかのメニューを用意し、患者サービスの向上を図るべく選択メニュー等の回数を検討しているところでございます。御理解をお願いいたします。 7: ◯教育長(金丸 晃君) 市立幼稚園の存続問題についてのお尋ねにお答えをいたします。  幼児教育に関する問題は、次の世代を担う子供の育成にかかわることであり、将来にわたる人間形成の基礎を培う重要な問題であると認識をしております。現在、国におきましては、文部省が時代の変化に対応した今後の幼稚園教育のあり方に関する調査研究協力者会議、そしてまた文部省と厚生省が幼稚園と保育園の共用化促進のための検討委員会を設置するなど、少子化等に伴う影響を踏まえる中で、幼児教育の根幹にかかわる検討がなされております。したがいまして、本市の幼児教育のあり方の調査研究を進めるにあたりましても、これら国の動向等を踏まえながら、慎重に対応してまいります。御理解を賜わりたいと存じます。 8: ◯水道局工務部長小田切重夫君) 山宮ハイタウンの水道整備についてお答えをいたします。  山宮ハイタウンの給水につきましては、本市の給水区域外施設のため簡易専用水道として受水槽まで水を供給しております。受水槽以降につきましては、山宮ハイタウン自治会の責任において維持管理が行われております。なお、ハイタウン内の道路部分の漏水は水道局で修理をしているところでありますが、山宮ハイタウンの給水区域への編入整備につきましては施設的に既に古く、この改善に多額の経費が見込まれますとともに他の給水区域外施設等の関係もありますので、他都市の状況等も調査する中で検討してまいります。御理解を賜わりたいと思います。 9: ◯議長小野雄造君) 駒木 明君。 10: ◯駒木 明君 水道局の今のお答えに、山宮ハイタウンのみならず受水槽まで許可をして水を送るということでありますけれども、それが10年、15年、今のような状態になると、やっぱり市民権を得た人たちは今度行政の責任において何とかしてくれと。例えば、山宮ハイタウンですと、1億何千万ですか。上に浄水場をつくって耐圧パイプを配置するとお金がかかるそうでございますけれども、さらに浄水貯水槽の土地を購入すると、またそれ以上のお金がかかるわけで、その住んでいる人たちにこれをあなた方でやりなさいといっても、これは無理な話でしょう。だから、そういうことが土地を許可するときにただ貯水槽まで許可すればいいんだということじゃなくして、将来にこれだけの1億なり2億なりの金がかかるということを予想されると思うんです。だから、そういう意味において、もう少し技術面でもって指導するとか、そういう考えを持って造成に目を光らせていかなければ、いろいろ大変なことが将来的に山宮ハイタウンだけじゃなくして、ほかの地域においてもそういう問題が起きてくると思うんです。これから許可を出すときにはそういうことを考慮して、考えの中に入れて、やっぱり許可を出していただきたい。そういう考え方を私は思うんですが、どうでしょうか。 11: ◯議長小野雄造君) 水道局工務部長 小田切重夫君。 12: ◯水道局工務部長小田切重夫君) この給水区域外にどうしても高台とかそういうものについて開発が進んでおります。そういう中でどうしても水を欲しい、こういう要望があるわけですが、私どもについては給水区域を当初から配水池の高さとか、そういう技術的の面の中で決めております。そういう中でそれより高いところにどうしても住宅等が建って、水を欲しい。こういう中ですから、その辺を含めて一応簡易専用水道ということで水を供給しているわけですが、今後はこれらについても十分検討する中で認可をしていきたい。こういうふうに思っておりますので、御理解を賜わりたいと思います。 13: ◯議長小野雄造君) 駒木 明君。 14: ◯駒木 明君 ありがとうございます。  このように検討しながら、市民が住みよいまちづくりを率先してやっていただくようにお願いいたします。  それから、市場問題でございますけれども、甲府市の卸売市場は、私は毎日通っているんでございますけれども、ものすごく不況の波といいますか、閑散とした状態であります。今までこの二十数年間、やっぱり市場の役割を果たしてきた。それと、これから向こう5年間、10年間、流通の流れを考えたときに、やっぱり市場はどうあるべきかということを真剣に皆さんで討論しながら、施設をつくる面においてもいろいろ研究していただきたい。こういうことを重ねて要望しながら、助役問題は、これは要望でありますから、これは要望としてお答え要りませんけれども、そういうことを含めながら、この辺で、時間ありますけれども、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 15: ◯議長小野雄造君) 次に、清水俊彦君。  清水俊彦君。            (清水俊彦君 登壇) 16: ◯清水俊彦君 私は、今回会派の編成に伴い、1期生議員としてより一層の市政改革を望み、また、同僚議員、先輩議員、行政当局の御指導を仰ぎながら、議員としての役割を果たしたく、日新クラブの一員として質問させていただきます。  昨日、日新クラブの代表質問により、基本的事項をお聞きいたし、市長、当局より回答をいただきましたので、本日は私見と市民の代弁者としてお聞きいたします。昨日と関連している件もありますが、御了承ください。久方ぶりに演壇に立ち、非常に緊張しておりますが、お聞き苦しい点はぜひ御了承ください。  まず、市長の政治姿勢についてお伺いいたします。  山本市長におかれましては、市長就任以来この6年間は、バブル経済破壊以降の長期景気低迷の中、「思いやりと人の痛みがわかる市政運営」を推進すべく、財政難の折とはいえ、その手腕を存分に発揮し、懸命な努力を重ねている姿勢に対し、敬意を払うとともに感謝申し上げます。  こうした中で、「人と自然に優しさあふれるまち・甲府」を理想として掲げた甲府新総合計画の本年度は初年度であります。また、その基本理念は「回復・交流・育成・・・そして未来へ」とし、各種施策と必要予算を甲府市広報記載からも市民の一人として理解いたしながら、市民にわかりやすく説明されており、その実現に期待するところであります。  他方、景気は緩やかながら回復基調にあるとはいえ、市民が実感できるのは5年後ではないかと予想する経済論者もおり、私もそう認識を持つものであります。引き続き険しい山を登る感がありますが、住んでよかった甲府市に一層の力量を発揮されますよう御期待するところであります。この際、為政者として甲府市政に取り組む山本市長の基本的姿勢を再度お示しいただければありがたいと存じます。  次に、新総合計画の基本構想において、「地方主権の時代に向け、県都として新たな地域連携軸や地方拠点都市地域の中心都市として、近未来の中核都市を目指し全庁挙げて取り組む」とありますが、これは第三次総合計画において予想した、西暦2000年の本市人口22万8,000人を達成するための人口対策が、期待した効果を上げることなく終息し、今後、各種事業を推進するための大前提となる人口目標が達成できないからではないかと推測するところであります。  人口増加が図られない理由としては、少子化もその一因と考えますが、周辺市町村の発展と土地価格にあるのではないかと思います。このような中、3月議会における討議の中で、山本市長は「合併のためのシンポジウムなどにも積極的に参加し、さらに真の福祉に役立つため論議を深めてまいりたい」と考えを述べておりますが、知事も県内8ブロック研究会に積極的な姿勢を示す発言をしております。市長として甲府市広域事務組合地域はもちろん、東八代を視野に中核都市の実現を目指すものと考えますが、合併問題にどのような持論とメリットを持ち合わせ、また、いかようなシンポジウムをお考えであるのか、お示しください。  次に、二転三転しております甲府駅北口広場再開発についてお伺いいたします。  アーバンスタディ建設構想からさらにシビックコア構想と、国、県、市はこれに調査研究費を計上し、調査を進めることとしておりますが、その後調査はいかようになっておりますか、お聞かせください。  また、愛宕町下条線の道路拡張業務のため、甲府工業高校のグラウンド使用ができないので、生徒のクラブ活動が十分に行えないことから、この市有地を暫定活用しておりますが、また、駐車場としても暫定活用しておりますが、このほか消防署周辺とJR車検場周辺に市が用地取得した遊休地もあり、現在、駐車場のキャンセル待ちが100台ともお聞きします。そこで、この遊休地と支払い利子を考えるとき、市民感情からも有料開放するお考えがおありか、お伺いいたします。  次に、中央商店街の活性化についてお伺いいたします。  甲府市街地の活性化については、当局をはじめ商工会議所、商店街連盟においても、今日までさまざまな事業を進めてまいりましたが、経済環境の厳しい折から、活性化の決め手が得られず、中心商店街はまさに死活問題が生じているとお聞きします。甲府駅からオリオン通り、銀座、ペルメ桜町までの商店街1.5キロメートルには、シャッターの閉じられている店が17軒と最近お聞きしました。もちろん、1階が閉じられていれば、2、3階も閉店状態とのことであります。中心商店街には専門店も多く、これらの店舗はファッション性の高度化した中で、地方にあっても都会のセンスを売り物にしようと、経営戦略に大変な努力を重ねております。  これらの経営者を対象とした意識調査によりますと、空洞化している中心街の直面している問題としては、大型駐車場の不足を挙げております。そこで、駐車場の確保についてお聞きしますが、その1点目は、市役所駐車場の無料開放の件であります。近隣の駐車場組合から無料開放には問題ありとクレームがついたともお聞きしますが、現況はどのような状況にあるかお聞きします、また、この課題について、商店街連盟からどのような要望がおありか、ありましたら答弁をお願いします。  駐車場確保の2点目は、過日、都市構想を考える特別委員会でも、駐車場確保の問題が取り上げられましたが、交通量調査によりますと、休日の平和通りの交通量は、平日に比較して5,000台ぐらい減少していると調査資料にあります。こうしたことからも、平和通りの片側3車線のうち1車線を休日の駐車場に開放していただければ、大型駐車場を望む中心商店街の繁栄に一役買えるのではないかと考えます。  第3点目は、岡島デパート前、かすがも~る交差点の午前10時から翌朝6時の間における車両通行止めでありますが、この時間帯を一方通行とし、さらにその先の春日あべにゅーにつきましても、現況は緑地帯があるため駐車場確保は困難となっておりますので、この際、緑化推進や交通制限も大切と感じておりますが、緑地を外し片側に駐車レーンを設けるなど、横浜市の元町にならい、車の往来をなくしてまちの発展はないという考えを持つ中で、関係機関に働きかけをしていただきたいと考えますが、当局としてのお考えをお聞かせください。  市長は新総合計画の基本理念の中に回復を強調しておられますが、城下町甲府の回復は天守閣建設構想であると思います。賛否両論があることは存じていますが、空洞化が叫ばれている中心街の活性化は、舞鶴公園周辺整備と武田氏館跡整備事業との関係ルートの策定や、昨年5月、大火に見舞われた浅草商店街跡地の整備事業、さらには4E地区再開発計画を推進する中に、これらの一体的活用、展開だとも思います。いずれも大きな回復への基調となり得る地域でありますが、関係当局はこの先これらの事業をどのように指導、推進されていかれるのか、お考えをお聞かせください。  次に、甲府市おいて大きなまつりと言えば、信玄公祭り、甲府大好きまつり、七夕まつり、えびす講と想像いたしますが、東北三大まつりのねぶた、竿灯、花笠はいずれも有名なまつりでありますが、まさに動きのある静から動へ各地区競い合う見ごたえのある祭典であります。平成11年には西関東連絡道路が開通することにより、近くて遠い関東地方との産業、文化、観光が促進され、近い将来、中部横断道も完成し、交流は一段と活発化することを信じております。  そんな中、甲府のまつりは平凡、マンネリと言われないよう、市民が総参加し、見物する人がまつりの輪の中に吸い込まれ、一緒にまつり気分が味わうことができ、気軽に飛び入り参加できるよう祭典を企画していただきたい。昼間は渓谷日本一の昇仙峡、美術館、文学館、宝石博物館、夜は祭典を楽しみ、宿泊は信玄の隠し湯と言われる湯村温泉、甲府市内温泉、積翠寺温泉を利用していただき、甲府の地に金が落ちるような方策を再検討していただきたいことと、甲府市の各まつりの改善に向け、修正を考えていただきたく市長のお考えをお伺いいたします。  次に、防災対策とボランティア活動についてお伺いいたします。  阪神・淡路大震災の折、テレビ画面に映し出された生々しい惨状は、多くの市民にいまだにまぶたの裏に鮮明に焼きつけられているところでありますが、災害の折には救援活動にボランティアとして多くの一般人が参加し、活躍、参加してきたところであります。この活動をきっかけに、ボランティアの重要性が国民に広く周知され、その後、ソビエト籍のナホトカ号が重油流出事故を起こしたときも、ボランティアが大きく貢献したところであります。災害には即応態勢が必要不可欠なことは言うまでもありませんが、数少ない専門職員の態勢現状を見ますと、大災害に対する難しさが考えられます。市ではボランティアに積極的活動いただけるように、災害ボランティア保険制度を新設し、登録募集をしたとのことですが、申し込み申告者は1名とお聞きいたしました。安全で安心して住める社会づくりは、行政の防災資金援助も大切ではありますが、最終的には人的奉仕と考えます。現在は地域社会に各種団体がございますが、20歳、30歳代の参加者が少なく、苦慮している地域が多くあるともお聞きします。  先ごろ、県内新聞に高校生がボランティア活動に参加いたしました折のそれぞれの意見が掲載されておりました。軽い気持ちで参加し、自分のできる範囲で助け合うすばらしさ、人とつながり合うことの大切さ、恥ずかしさを捨てて心通じ合うことの大事さを訴え、総合的感想としては、「なぜか素直な気持ちになれる」でありました。甲府市でも間もなく職員の採用試験が受け付け開始されることと思いますが、採用合否条件として、居住地域社会の各種団体に3年から5年くらい、ボランティア活動をするため籍を置くなど義務づけることが必要と思いますが、積極的で前向きな答弁を御期待いたします。  次に、市は防災対策として、各学校敷地内に防災倉庫を設置して、防災器具の整備を進めていることは承知しておりますが、備品配布助成金は各地区ごとであるのか、人口割合か、また自治会の数で決定されているのか、教えていただきたいと思います。  自治会によっては、独自の防災倉庫を備えている箇所もありますが、備品は緊急時に使用するものが大半だと思いますので、学校単位の防災倉庫では非常時に往復の道のりは大変だと思います。自治会単位の助成金を交付する考えがありますでしょうか、御回答ください。  次に、本年度予定されております防災訓練についてお聞きいたします。  昨年9月1日の防災の日、県内人口の3分の1、32万人が参加する中、甲府市総合防災訓練が各学校地区において実施されました。この折、地域によっては防災対策課作成のマニュアルが地域住民に徹底されず、訓練に参加した一般市民から不平や異論があったことは、谷川議員が質問されたとおりであります。ことしは市民総参加の防災訓練が8月31日予定されておりますが、昨年、一昨年の経験と教訓を生かし、充実した訓練が行われることと御期待いたしますが、訓練内容がおわかりでありますればお聞かせください。  次に、環境と美観についてお伺いいたします。  御列席の皆様と多くの市民の方の記憶の中には、清流荒川においてメダカ、トンボを追い、水とたわむれ、ボート遊びに興じるなど、この川に思い出多きのことと存じます。現在、荒川は水量調節のためダムがつくられ、河川敷にはサイクリングロード、テニスコート、芝生広場、植栽と様相が変わり、市民の憩いの場として公園化されておりますが、私は過日、来訪者の「荒川からの富士山を見たい」という言葉に誘われ、思い出を談笑しながら芝生広場を散策しましたが、少し歩いて右によけ、また左によけ、ふん公害にはうんざり。その後、犬の散歩に注視していると、手綱から開放され、独特のポーズでまず1回。縄張り確認、またポーズ。愛犬の散歩は理解できますが、人に対する迷惑と美観に対する無神経には理解しがたいものがありました。  市内には都市公園とチビッコ広場を合わせると180近くの公園があるとお聞きしますが、ふん公害はどこにもあるともお聞きします。このところ、O-157の細菌はハエにも一因があるではないかと新聞報道もされております。この様相では「人と自然に優しさあふれるまち・甲府」のキャッチフレーズにも逆行します。県には森林パトロール隊がおりますように、甲府市におきましても、迷惑条例違反を少なくするため、違反をする者に対する指導を行う隊員を民間人にお願いできればと思いますが、関係当局の回答をお願いします。  次に、ごみ分別収集についてお伺いいたします。  ごみ減量と分別には一人ひとりの理解も最も大切なことは認識しておりますが、マナーが守られず苦慮している自治会が大変多くあります。これから夏に向かい悪臭も放たれ、環境関係者の御苦労も大変と痛感いたします。集積所各所に自治会掲示と思われる収集分別日を促す張り紙が目につきます。市においては、年度はじめにごみの分別方法と収集日を掲載したチラシを各戸配布しておりますが、家庭はともかく、マンション、アパート、事務所、出店においても、年間掲示しているところは限られ、収集日も野放し状況であります。集積所は自治会掲示板前、またブロックフェンスの前が多く見受けられますので、分別収集のごみの出し方、分け方を、雨天にも耐える方策をとり掲示できればと思いますが、いかがでしょうか。また、プレートを作成し、燃えないごみ、有価物、資源回収収集をその都度掲示していく必要もいかがかと思いますが、御答弁をお願いいたします。  次に、エンゼルプランについてお伺いいたします。  日本の出生率は昭和40年から低下傾向にあり、昨年は若干向上したと報道されましたが、これはベビーブームの時期に生まれた方が出産適齢期に達したことによるものと判断されました。少子化現象は晩婚化の進行、夫婦の出生力の低下などが大きな原因と言われ、現在、女性が一生のうちに生む子供は1.42人となり、現在の人口を維持するには2.08人と大きく下回り、このまま推移すれば、平成19年をピークとし減り続け、日本の経済にも大打撃となることも目に見えています。  政府も平成7年にやっと重い腰を上げエンゼルプランを作成してきました。子育て支援の基本的方向として、子育てと仕事の両立支援、家庭における子育て支援、子育てのための住宅及び生活環境整備、ゆとりある教育の実現と健全育成、子育てコストの軽減を掲げ、平成7年度から緊急保育対策等5か年事業として10項目の重点施策を行うことにいたしました。甲府市におきましても、少子化現象は全国と同様となり、子育て社会の構築のために関係当局は県の方向と同時研究に余念がないとお聞きいたしておりますが、今進めております市としてのエンゼルプランについてお考えをお聞かせください。また、他市町村に自負できる子育て支援に対する政策がありますれば、お聞かせください。  最後に、甲府中央地区への高齢者と婦人の集える集会所の設置について、要望ではありますが、甲府市中央地区は周辺に比べ急速に高齢人口が増すばかりで、4人に1人は65歳以上と統計も出ています。中心街はドーナツ化により、若い人は郊外へ移動いたしますが、高齢者は新しい土地では充実した生活は営み得ないと、苦楽があった地に永住したいと願っております。  他方、つい先日の新聞発表にありましたように、経済企画庁が初めて男女無償労働を計算いたしました。これによりますと、女性の平均報酬は160万7,000円で、男性の5.5倍に上ると言われ、それには家事、介護、ボランティア活動、その他とあります。男女雇用均等法の制度化される中、いまや女性の社会進出は当局も周知の事実であると思います。甲府市においても、ざっと数え上げても16の団体があり、青少年女性課を中心として、女性市民の多くが登録し活動しておりますが、男性社会の見直しと新鮮さを感じるところであります。最近の地域居住活動においても、消防団員として活動を希望しているともお聞きいたします。そのような時代の変化に対応し、中央地区への活動の充実を、高齢者・女性活動の中心的場として、中央部への女性及び高齢者のための交流施設確保について、ぜひ実現をお願いしたいことを要望いたします。答弁は結構ですが、「前向き検討」はよくわかります。ですが、市民の目に見えるようなお考えをぜひお持ちくださるようお願いいたします。  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 17: ◯議長小野雄造君) 市長 山本栄彦君。           (市長 山本栄彦君 登壇) 18: ◯市長山本栄彦君) 清水議員の御質問にお答えいたします。  市政運営の基本姿勢についてでございますが、私はこれまで「思いやりと人の痛みのわかる市政運営」に、公正・公平な市政を推進すべく懸命な努力をささげてまいりました。既に御案内のとおり、「人と自然に優しさあふれるまち・甲府」を目指すべき都市像として、本年度新甲府市総合計画がスタートをいたしました。21世紀の扉を開くこれからの時代を展望したとき、極めて先行き不透明な社会経済情勢の中ではありますが、甲府市の発展や市民福祉の一層の向上を図ろうとするものであります。そのため、幅広い市民の積極的な参加のもと、行財政の効率的な運営を行い、広域的な視点に立って、分権型社会に対応でき、あわせて個性的で魅力ある足腰の強い都市づくりに全力を尽くしてまいります。甲府盆地の中核都市としての発展を目指し、だれもが住みたい、住んで良かったと思うまち、幸せを実感でき、心満ちて暮らせるまち、このようなまちづくりを市民、議会、行政が知恵を出し合い、ともに取り組んでいくことが大切であると考えております。今後とも皆様の温かい御支援、御協力、御指導を賜わりますようお願いを申し上げる次第であります。  次に、市町村合併についてでございますが、都市化の進展に伴い、日常生活圏の拡大や少子、高齢化及び地方分権の推進などの行政需要の多様化・高度化には、周辺町村との一体となった行政対応が必要となっております。このような時代の要請を背景に、市町村合併の機運が高まってきておるところであります。また、中核市制度は一定規模の自治体に権限や事務を付与し、自主、自立的なまちづくりや行財政運営の効率化を進める上からも効果的な制度と認識をいたしております。このことにより地域の活性化はもとより、住民福祉の向上にもつながるものと確信をいたしております。したがいまして、私は県都としての役割を十分に認識しながら、住民の皆様の御理解のもとに、時代が求める自主的な合併に向けて努力をしてまいる所存であります。  本市では、消防や上下水道、ごみ処理等には既に広域的行政対応を図っておるところでありますが、福祉、環境問題などについても、もはや一自治体の行政課題としてとらえるのでなく、垣根を超えた対応をすべきときではなかろうかと考えております。このため、市町村合併及び中核市構想推進庁内連絡会議を設置して、周辺町村との対等な立場での合併のためのノウハウ等、必要とする基本的事項を調査研究してまいります。また、機運の醸成としてのシンポジウムは県でも計画をいたしておりますので、これらの動向を見ながら検討をしてまいります。  次に、中心商店街の活性化についての御質問でございますが、中心商店街の活性化につきましては、モール化、ロードピア事業等、都市のインフラの面的整備を行ってまいりました。本年度につきましては、中央4E地区市街地再開発事業に併設する立体駐車場建設を公共性が高い施設と位置づけ、地元商店街、商工会議所などとともに、第三セクター設立に向けた準備を進めております。また、気軽に来ることのできるまち、買い物のしやすいまちを目指して運行されるシャトルバス事業を支援してまいります。さらにソフト面においては、ナイトバザール、音楽祭等のイベントの開催による「にぎわい」の創出を図ってまいります。今後も新甲府市総合計画の基本理念に基づき、「にぎわい」と活力を回復するため、歴史と文化、地場産業、観光、土地利用、交通等々の多角的視点に立ち、多方面から検討を加えた施策を推進することが肝要と考え、庁内に甲府市まちづくり委員会を設置し、新たなまちづくりのため総合的な観点から調査研究を重ねてまいります。さらに、地元商店街はもとより関係する団体が一体となって、歴史的に由緒ある甲府市中心街の活性化を図ってまいりたいと考えております。御理解を賜わりたいと存じます。  他の御質問につきましては、関係部長からお答えいたします。 19: ◯市長室長内藤宥一君) 市長室所管にかかわります質問にお答えを申し上げます。  シビックコア構想と調査研究の状況についてでございますが、シビックコア地区整備制度は、国の官公庁合同施設と民間施設を共同一体的に整備し、行政サービスのより向上を目指すとともに、魅力と「にぎわい」のあるまちの創出のために、総合的かつ一体的に行う地区整備制度でございます。本市はこの制度のケーススタディ都市として指定された現在、建設省が調査検討に入っている段階であります。本市といたしましても、この制度をいち早く受けとめまして、昨年より市街地整備、市内の公共施設の現状と課題などを調査し、国、県、市で構成する甲府市シビックコア地区整備検討会で内容の検討を行っております。  なお、今年度におきましても、課題、上位計画、防災、福祉、教育、文化等の方面に調査を進め、この制度の具体化に向けて積極的に国に働きかけをするなど、その推進に向けて努力をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 20: ◯総務部長(小林 清君) 総務部関係2点につきましてお答えを申し上げます。  まず、市役所駐車場の開放についてでございますけれども、駐車場の開放につきましては、御案内のとおり、中央商店街の活性化、市民及び周辺住民の利便性の向上のため、駐車場条例を制定いたしまして、昨年4月1日から休日の有料開放を行ってきているところでございます。  これまでにも利用率の向上のため、一般市民はもとより、大型観光バスの駐車につきましても、商店街連盟や観光協会等へのパンフレットの配布や広報誌を通じましてPRも行ってきております。その後、特に陳情・要望というふうな形では表立った運動はございませんけれども、今後、割引特典の利用や回数券の発行等の可能性につきましても、商店街連盟や関係機関と協議をし、利用しやすい駐車場とすべく検討してまいります。  また、新たに庁内に設置いたしますまちづくり委員会の中で、中心市街地のドーナツ化現象による人やまちの空洞化問題、その活性化策の中へこの問題も位置づけまして、具体的に検討してまいりたいと考えております。  次に、職員採用時におけるボランティア活動についてでございますけれども、ボランティア活動は地域社会の一員として、市民と連携し活力ある健やかな生きがいに満ちたまちづくり実現のためにも大変重要なことであります。しかし、ボランティアは義務づけするものではありませんので、職員採用時におけるボランティア活動歴は合否条件とはしておりませんけれども、現在も受験申込書にボランティア経験歴、スポーツ歴、さらには各種の資格等を記載する項目を設けておりまして、総合的に合否の判断をする際にそれらを参考としているところであります。  以上です。 21: ◯地域振興部長井上阡彦君) 地域振興部に関係いたします御質問にお答え申し上げます。  防災資機材の整備と地区防災訓練についてでございますけれども、本市は阪神・淡路大震災の教訓を踏まえまして、地域の防災対策の一環といたしまして、平成7年度には28学校地区の自治会連合会へ防災倉庫を設置をいたしたわけでございます。また、平成8年度には整備すべき21種類の防災資機材等につきまして、各単位自治会からの御要望をお聞きする中で整備をしてきたところでございます。今年度は、さきに設置をいたしました28学校地区の防災倉庫へ防災資機材を配備してまいります。  次に、地区防災訓練の内容につきましては、過去2回の教訓を踏まえる中で、各自治会連合会の地域性を考慮に入れながら、地域の実情に即した訓練を計画をいたしまして、より多くの市民の皆様の御参加をいただく中で実施してまいりたいと考えております。  以上でございます。 22: ◯福祉部長(櫻井 稔君) 福祉部に関します「エンゼルプランの考え方と子育て支援について」にお答えをいたしたいと思います。  まず、本市におけるエンゼルプランにつきましては、本年は全庁的な協議会を設置いたしまして、策定に向けて調査研究を進めてまいります。
     なお、策定にあたりましては、施策の計画的かつ効率的な実現を図る上から、国や県の計画との整合を図る中で、広範な市民の参加をいただきながら、本市の地域特性も踏まえた計画づくりに努めてまいります。  次に、国の緊急保育対策5か年事業に基づきまして、本市におきましても、延長保育、乳児保育、一時保育等の特別保育事業を実施し、子育て支援を積極的に推進しておるところでございます。また、新たな取り組みといたしましては、現在、本市の小学校等に併設しております留守家庭児童会の制度を補完するため、小規模放課後児童クラブ事業を県下に先駆け制度化を図ったところでございます。事業の内容といたしましては、児童数おおむね10人以上20人未満の規模で、保育園等の施設を主体として、地域における児童の健全育成活動を行うものでございます。今後とも地域の実情、保護者の要望等を十分考慮し対応してまいりたいと思います。  以上でございます。 23: ◯環境部長中尾良次君) 環境部関係の2点についてお答え申し上げます。  まず、環境問題と美観についてということで、犬の散歩中のふんの処理の問題についてのお尋ねでございますが、このことにつきましては、今までも市民の方から要望のあった箇所、あるいは公共の場所にはふんを片づけるような看板を設置したり、また広報を通じて注意を促しておりますが、これはあくまでも飼い主のモラルの問題ですので、今後なお一層の意識の啓発に努めてまいりたいと考えております。  次に、雨天に耐える掲示板の設置についてでございますが、本市では市民の皆様の御協力のもとに、ごみの分別排出を行っております。御指摘のとおり、マンション、アパート、事務所等についてマナーの悪いところが一部ございますが、これらの集積場所につきましては、自治会及び管理人を通じ現状指導をしております。御指摘の掲示板等の設置につきましては、設置箇所も非常に多いことから、当面は「決められた時間に、決められた場所へ、決められたごみを」というチラシ等の配布を行い、指導を行い、マナーの向上に努めるような指導をもって、なお一層の分別排出の徹底に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解を願いたいと思います。 24: ◯産業振興労政部長(飯島元紀君) まつりのあり方につきましての御質問にお答えをいたします。  本市で実施されていますまつりにつきましては、市民が相互に、また訪れた観光客にも、まつりを通しまして交流と伝統ある郷土の歴史・文化を再認識していただきまして、まちの活性化へつなげることを目指しております。現在、市民の参画や自主運営によりまして実施されております武田二十四将騎馬行列や甲府大好きまつりへの市民参加、一般参加は従前より行っておりますが、まつりの規模、場所、方法等を検討いたしまして、より多くの参加を得られ、見る人も参加する人も心が躍るようなまつりにつくり上げていきたいと考えております。今後もまつりの育成、発展のため、実行委員会及び運営委員会の中でも十分協議を重ねてまいりたいと思います。  以上でございます。 25: ◯建設部長(松本康成君) 春日通り及び平和通りの交通体系についての御質問でございますが、春日通りにつきましては、昭和61年から平成5年度までロードピア事業の一環といたしまして、中心部の商業の近代化とともに、明るく楽しく魅力ある快適市街の形成として、景観にも配慮した安全な道づくりの構築のため、商店街連盟、地元自治会、関係機関と協議を重ね、歩行者の安全、車両の利便性を考えた道路であります。その中で、かすがも~るは時間制限のある歩行者道路であり、設置目的は通過車両を排除した商店街利用者のためのショッピングモールであります。また、春日あべにゅーは、コミュニティー道路として、歩行者が安全に快適に通行できるよう車道を蛇行させ、通過車両の速度を制限し、休憩施設を設け、地域商店街と交通安全調和を目的として設けられたものでございます。  なお、平和通りの交通管理につきましては、公安委員会の所管でありますが、現状の山梨県のメイン道路といたしましては、駐車場設置は非常に困難と思われます。御理解を賜わりたいと存じます。 26: ◯都市整備部長(水上加多郎君) 甲府駅周辺土地区画整理事業区域内の暫定的な土地利用によります有料駐車場の拡張についてお答えいたします。  JR車検場周辺用地につきましては、土地区画整理事業用地として買収したものでありまして、現在、地権者と換地交渉を進めており、交渉がまとまり次第、仮換地指定を行う予定でありますので、有料駐車場として貸し出すことは不可能であります。  なお、現在、暫定的に利活用しております駐車場につきましては、甲府工業高校野球練習場の返還後、中央消防署周辺を含めまして整備・拡張してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜わりたいと思います。  以上です。 27: ◯議長小野雄造君) 清水俊彦君。 28: ◯清水俊彦君 多くの御答弁、ありがとうございました。私も反論する気持ちもありますが、委員会の方でやらせていただきますので、よろしくお願いします。  二、三要望させていただきます。  合併問題につきましては、最大の課題であると思われます上下水、またごみ問題につきましてあるわけですが、水問題については、先ごろ浄水場に第3系列の浄水装置も完成し、30万人の飲料水が大丈夫だという話も聞いておりますし、また、ごみ問題につきましても、まだまだ燃す余裕はあるということも聞いております。環境センターにおきましては、今新聞報道でされておりますダイオキシン問題もクリアしているということを言われておりますので、そんなことからも、ぜひ30万都市、中核都市に向けて、一層の御期待を申し上げます。  また、先ほどの遊休地の駐車場利用についてですが、先ほど私が質問したところばかりでなく、やはり幾つかの遊休地もあり、市では安いお金の分も消費税を取るというような3月議会で話も出ましたので、その辺を考えると、やはり利子問題から、市民感情から考えても、やはり遊休地を遊ばせておくということは問題があるではないかと。また、事業地によっては、法で定められているからだめだと言われますが、行革の第一歩として、甲府の方から手を挙げて、駐車場代を取って、少しでも借金を返していくような方向に持っていけば、私は事業用地でも使用できるじゃないかと、そんなふうに感じておりますので、よろしくお願いいたします。  それから、防災対策とボランティアについて、一つお願いをしておきます。防災無線の難聴区域があると思いますので、そんな話も聞いておりますので、ぜひ何らかの方法、自治連合会を通してもらっても結構ですので、何らかの方法でもう一度防災無線の難聴地域を調査して、早い機会に聞こえるような状態にしていただきたいと、そんなふうに思います。  それから、中央地区への高齢者と婦人の集える会議場建設について、これは私、何回も要望しておりますが、場所限定をするわけではありません。例えば中央公民館の中に移していただくとか、そのような考えでつくっていただけたらと、そんなふうに感じております。先ほども女性課の話をいたしましたが、女性課に女性団体連絡協議会というのがあるそうです。その中に16団体、2万5,000人が活動しているそうでございますので、市長さんについては、男性に厳しく、女性に優しい市長さんでありますので、ぜひともその辺を考慮に入れながら、早急にその建設については御検討くださるようお願いいたします。  以上で要望として終わりますが、御検討をお願いいたしまして、私の質問は終わらせていただきます。 29: ◯議長小野雄造君) 暫時休憩いたします。            午後2時24分 休 憩         ────────・────────            午後2時56分 再開議 30: ◯副議長(宮川章司君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  上程議案全部に対する質疑及び市政一般質問を続行いたします。  新政クラブの代表質問を行います。早川武男君。  早川武男君。            (早川武男君 登壇) 31: ◯早川武男君 新政クラブを代表いたしまして質問を行います。  きのう上田代表、谷川代表からもちょっと触れられましたが、実は私ども平成7年の統一選挙におきまして、22名の当選議員とともに当時新政クラブを結成をいたしました。その後、出井議員の御他界等がございまして、また、多少の異動等もある中で、6月定例議会を前に、きのうもそれぞれ谷川代表からも触れられましたが、ちょっとした時期の、確実な日程は覚えていませんが、谷川代表が当時私どもの1期生の理事として会の運営に携わっておりましたが、夜遅く私のところへ見えまして、実は1期会で、1期の議員でひとついろいろ勉強したいので、この際、新しい会派を結成したいと。つきましては、今まで山本市政推進ということで新政クラブの皆さんと一緒にやってきました。1期会が別になっても、山本市政の推進については今までどおりひとつ一緒にやってもらいたいということで、夜かなり遅い時間でしたが、私のところへ訪問していただきました。届け出をする前に、まず会派の代表に脱会の意志を表明したいということで見えました。  私も、1期生の皆さんがちょうど2年の折り返しで、県会も1期生の例もございます。切磋琢磨、一生懸命やることがいいだろうというようなことで、本当に笑顔で送った経緯があるわけです。その後、御案内のように、上田議員も新会派結成をいたしました。いよいよ私どもの任期も折り返しといえども、正確に言うと約1年10か月、再び市民の審判を仰ぐ時期がもう目の前にぶら下がっておるわけでありますが、市民の負託にこたえるために、私ども新政クラブ一丸となって、議会の権威を高めながら頑張ってまいりたいと思います。  それでは、質問をさせていただきます。  はじめに、町村との合併についてでありますが、もう御案内のように、きのうからきょうにかけて、合併問題が中心議題と言ってもいいような状態の中で、質問が集中をされております。多分私の質問もかなり重複する面があろうかと思いますが、答弁の中では、ひとつ当局の方も、重複する分については割愛をしていただいて結構ですから、一応考え方も含めながら質問をさせていただきたいと思います。  私は昨年9月の議会において、中核都市づくりと合併問題について、市長のお考えをお聞きをいたしましたが、市長はさきの3月議会の所信表明の中で、広域行政と中核都市構想について、国の全国総合計画の主要なコンセプトでも、集中から多軸分散型への流れを変えようとしていることを明らかにして、さらに、首相は行政改革の柱として地方公共団体に対し、「自主的な合併をはじめとする行政体制の整備を強く求める」と述べられました。また、合併特例法を10年延長した自治省でも、合併推進コーナーを開設し、その実効性を期待することにしているとの国の方向づけについての考え方を明らかにされました。  そこで、このような地方主権の時代に備え、中核都市を目指した都市づくりに取り組むことを明らかにし、高齢化、情報化の時代の中でひとしくそのサービスを享受できる体制を整えることを求める住民の意識のあらわれでもあろうかと思います。このような観点から、合併に向けて十分論議を尽くしていくと述べております。まさに時宜に適した考えであろうかと思います。  今日、国・地方を問わず行革が求められているときであります。このことは、背景としてまず第1に、景気低迷の長期化が考えられます。また国際化の進展に伴う各種規制の廃止による競争がより強まるであろうし、高度情報化のインターネットの時代の到来となっております。さらに、高齢化に伴う問題として、生涯学習、文化活動、ボランティア活動への参加の拡大が必要であります。また、少子化時代に伴う効果のある教育のあり方、生活様式も価値観の変化により質の高い生活・居住環境への期待が強まりが十分考えられます。さらに、高速交通時代、すなわちリニア新幹線の試運転開始はジャパン・コリドール計画として我が国が大きく変化をしていくことが予想をされます。中部横断道が完成すれば、静岡から新潟までわずか4時間で横断をすることが可能となります。これに対しまして先ほど清水議員も触れられましたが、天野知事が掲げる1時間ネットワークによる交通体系の整備を考えてまいまりすと、まさに21世紀は既存の行政区域といったものでは到底住民福祉の向上に対応できないのは当然であります。  地方分権の受け皿としての市町村合併の必要性について、先般来、新聞、JCのアンケート調査によっても、その80%以上が合併推進に賛成をしております。このことも清水議員と重複いたしますが、天野知事もこの合併について、本年度、県内8か所から、シンポジウムで、地域ごとの具体的な論議を喚起をしながら、地域住民の意識の高揚を図ることを明らかにしております。合併特例法は有権者の50分の1以上の署名、住民の発議制が認められております。御承知のとおり、合併によって規模を拡大すれば、財政基盤が安定し、行財政改革や事務の効率化が図られ、統一性のある行政サービスを行うことができ、地域格差が是正できるのは必然であります。国からの各種権限の委譲と財源の付与、行政執行にあたり人材の質的向上とこれに伴う人件費の節減、類似施設のカット、さらには土地利用をはじめとする都市計画の統一性等が期待できるものであります。  現在、1市5町により消防、ライブラリーをはじめとし、医療、上下水道、福祉等、広範にわたる事務を広域的に行っております。さらに、中核都市構想として、21市町村が共同課題に取り組んでいますが、これを軸に広域的な地域活性化を促進するためにも、より現実的な合併について真剣に取り組むべきだろうと考えます。この達成に向けて、具体的なアプローチと基本理念について、市長のお考えをお示しをいただきたいと思います。  次に、県立高校の大幅な改革が実施され、ことしの入学生より新制度が適用をされました。この改革は、それぞれの立場でいろいろな意見が出ており、過日も中学校の進路担当の教師を対象としたアンケートの結果が新聞で報道をされました。社会の変化に対応し、子供たちのニーズにこたえられる高校改革の評価については、今年度の入学生がどのような高校生活を送れるかにかかっており、しばらく見守る必要があると思います。  さて、この高校改革において、甲府市内の商業高校は市立甲府商業高校の1校のみとなりました。これまで甲府商業高校は文武両道の精神をはぐくみ、長い伝統の中で多くの優秀な卒業生を社会に送り出し、全国のいろいろな分野において活躍をしていることは周知のとおりであります。また、現役の生徒たちも学習やスポーツに活躍をしており、昨年、ワープロの関東大会でも新聞紙上で、各議員も御存じのとおり、団体、個人ともに上位入賞を果たしております。スポーツにおいても、ことしの県高校総体においても、各種目に優勝や上位入賞を果たし、女子総合7連覇という偉業を果たしたところであります。伝統校、名門校として県下に名をはせているところであります。しかし、これからは日本の社会を考えますと、高度情報化、国際化などの社会体制は大きく変わろうとしております。当然、学校に対してもこれらに対応できる学習内容が求められてくるものであります。甲府商業については、魅力ある学園づくりと称して、協議会や研究会が設置をされており、これらの課題の報告が出されております。  そこで、お尋ねをいたしますが、21世紀を展望した改革が叫ばれている折、魅力ある学園づくりについての報告を受け、甲府商業活性化についてどのような方針を持って取り組もうとしているのか、教育委員会のお考えをお示しください。  次に、甲府市心身障害者総合福祉センターについてお尋ねをいたします。  (仮称)甲府市心身障害者総合福祉センターは、現在、期待どおりの立派な建物が建ち上がりつつあります。地域福祉の重要性が叫ばれている中、そのノーマライゼーションの中核施設が間もなく完成し、地域住民との交流により、相互理解のもとに支援の手が多く差し延べられることこそ時代の要請であり、地元の建設推進委員の一人として、いち早くこたえられますことは大きな喜びであります。また、この施設にはボランティアの拠点となるビューローも設けられるのでありますから、まさに時宜を得た施設になるものと思っております。  しかし、施設的にはすばらいものがこのセンターにありますけども、施設へ進入する道路につきましては、中央線のガード、一級河川でもあります藤川によりまして、交通事情には大きな問題を残しております。このことにつきましては、設置の段階で地元に説明会を開いた時点で、地元の関係団体が、もしあの通路で身障者に事故が出た場合は、だれが、どこの団体で責任を負うんだというようなことが、大きな問題になりました。再三甲府市との折衝をいたしました。この甲府市が管理しております河川につきましては、山本市長はじめ関係部課の大変な努力によりまして、ボックスカルバートに改めました。皆さん行ってごらんになればわかると思いますが、すばらしい部分的な道路の広がりができました。長年地元でもこれは本当に願っておったわけであります。ここにこのような施設ができるわけであります。しかし、これもごらんになっていただけばわかると思いますが、藤川に直線に向かっているため危険を感じている歩道橋の撤去や、国道から進入の隅切りが行われなければ、部分的に多少の余裕も生まれ、激しい相互交通状況下のもとで施設利用の安全が確保できるのではないかと考えます。健常者である私たちが通行するのでさえ非常に危険を感ずることがありますので、障害者を持った方々にとっては、なおさらのことと思います。これらの整備に対する当局のお考えをお示しください。  また、それぞれこれらに従事している福祉関係に関する職員らも大変心配をしておることだろうと思いますが、今はじめての福祉事業団を設立し、柔軟な連営を期待をしていこうと言っておりますけれども、この設立認可のめどと、さらには事業団の組織、職員体制はどのようにしていくのか、今後の準備態勢も含めてお考えをお示し願いたいと思います。  次に、水道事業についてお伺いをいたします。  過日の新聞報道によりますと、汚染の進んだ湖沼などで発生するアオコのプランクトンがつくる毒素が、強い肝臓毒性を持ち、外国では家畜の大量の死や人工透析の際の水に混入し、大勢の死者が出ており、世界保健機構は飲料水中の濃度の基準値を定める見通しとのことであり、我が国でも湖沼や河川の富栄養化が進んでいる地域では、水道原水の中からかなりの濃度で含まれているところであり、厚生省が国内の水質基準の設定を検討するとの報道がされました。本市で心配されるのは、荒川水系は全国に誇れる自然環境のすばらしい奥御岳水源の地域であり、昭和21年には大昭和製紙に売却される神社林を、当時の甲府市の一般会計の予算に匹敵する353万円を投じて市有林とした、歴史ある水源林を源とする水系であります。洪水調整と水源確保を目的としたダム建設により、今後の富栄養化や水質の変化が懸念されますので、水道利用者である市民の不安感を払拭するためにも、このことについて当局の見解と、荒川ダム建設以降における水質変化の状況をお聞かせをいただきたいと思います。  次に、水道事業経営の姿勢についてでありますが、本市の水道事業がこれまでの実施してまいりました第5期拡張計画事業はいずれも水資源確保のためのものであり、この3月に平瀬浄水場の第3系列の完成により、ある程度余裕を持った取水量の確保が可能となりました。しかし、これらの事業は、結果として多額な公債残高を抱えることになり、高い普及率を迎えた今日、利用者の拡大を求めることは大変難しく、料金収入の頭打ちはすぐさま改善されるとは望めないと思います。水道局はこの状況の打開策として、既に事務事業や組織の見直しにより、効率的な事業運営に努めていることとは思いますが、良質な水道の恩恵を受けている水道使用者といたしましても、状況を正しく理解することが必要だと思います。  水道局もこれまで独立採算による経営で水道事業を構築してまいりましたが、上水道施設を今後どのように維持管理していくかは、使用者とともに考えていかなくては私はならない時期に来ておると思います。電気、ガス等のライフラインとともに日常生活の欠くことのできない、まさに生命線である上水道を、広く使用者の意見を取り入れ、使用者とともに守っていくことが必要なことと考えます。折しも先週は水道週間とのことで、水道局においても昇仙峡観光協会、管工事協同組合、荒川水利を守る会の方々とともに、利用者に対していろいろなPR事業を繰り広げたところであります。そこで、使用者とともに守っていく水道事業経営について、藤巻管理者はどのような見解をもって今後水道経営にあたっていくのか、御見解をお示しをいただきたいと思います。  次に、中心商店街の活性化と病院跡地について触れさせていただきたいと思います。しかし、これも既に中心街の活性化は、ほとんどの議員から、それぞれの当局に対する考え方が述べられておりますが、たまたま私ども、私と川名議員は十数年前から甲府市の商店街連盟の常任理事として、また平成9年からは柳沢議員も商店街連盟の常任理事に選任をされました。今後、商店街の中でいろいろと活性化のために微力を尽くしていくつもりでおりますが、中心街の諸問題については、もう本当にかなり細かい市長の施策も出されましたが、私なりに質問をさせていただきたいと思います。  甲府市の中心街は、バブル経済崩壊後の長期にわたる景気の低迷や、ドーナツ化現象による人やまちの空洞化により、新たなまちづくりが求められております。現在、ナイトバザール事業、空き店舗対策事業、さらにはシャトルバスの運行など、ソフト面での対策がとられてはおりますが、抜本的な対策にはなり得ていません。中心街の活性化は大変難しい問題であり、本市の最重点課題でもあると思います。先般、地域要望により、舞鶴公園から紅梅北通りへの道路について、市道認定の上、用地の確保がされ、大変期待をしているところであります。新たなまちづくりの中で、甲府駅、舞鶴公園、そして中心街へと、人の流れに回遊性を持たせることは大変重要なことと思います。このためにも、このたび、市道認定をした舞鶴公園から紅梅北通りをさらに南へ延ばし、中央商店街につなげる回遊道路とすれば、まちづくりの大変重要なポイントになるではないかと考えますが、当局のお考えをお示しをいただきたいと思います。  次に、病院の跡地問題について触れさせていただきます。  新病院の建設は着々とすばらしい病院の建設が、それぞれ関係者の手で進められております。昭和39年に建設されました現在の病院は、公立病院として市民はもちろんのこと、地域の基幹病院として地元に融和し、地域の医療に大きく寄与してきたところであります。しかし、築後30年を経た今日、狭隘化や老朽化は否めなくなった上、ますます高度化する医療技術や、多発する新型伝染病、あるいは来るべき高齢化社会には、現在の病院規模ではもはや十分な対応もしかねる重要な課題だと思っております。幸い私も市立甲府病院経営協議会の委員という立場から、21世紀にふさわしい高度医療水準に合わせた新病院が建設されることに理解を示すものであります。このような中で、地元は医療の明かりを消さないことを基本としながら、跡地利用にかかわる7項目の要求を当局に提示したと聞き及んでおります。この要求内容は、地元の活性化や周辺の人々の生活基盤の維持につながることから、地元も大変真剣にとらえておりますので、当局はこの問題にどのような対応をしていくのか。新病院の完成も迫っておりますので、この手順等について、地元が納得する案を作成し、またこれをいつごろまでに提示する考えがあるのか、お聞かせをいただきたいと思います。  以上をもって私の代表質問を終わります。ありがとうございました。 32: ◯副議長(宮川章司君) 市長 山本栄彦君。           (市長 山本栄彦君 登壇) 33: ◯市長山本栄彦君) 早川議員の御質問にお答えいたします。  市町村合併についての御質問でございますが、合併の基本理念でありますが、都市化の進展に伴って、住民の日常生活圏はますます拡大し、必要とされるサービスも多様化、高度化しております。また、今後各地域で少子、高齢化が一層進展する中、少子化への抜本的対策と高齢者への福祉サービスのあり方とともに、地方財政の危機が叫ばれる中、隣接市町村の施設の相互利用や類似施設の共同建設など、財源の効率化をも見据えた広域的な視点での行政展開が求められております。また、国と地方との関係、県と市町村との新たな関係による行政の公平さや利便性を基軸とした分権型社会の創造も急務とされております。このような時代の要請に適切に対処するためには、市町村の連携による広域行政の展開とあわせて、市町村の自主的な合併も有効な方法と考えられております。合併への促進には、橋本首相の施政方針での前向きな合併推進表明や、自治省の合併への誘導策をはじめ、県における広域行政研究会の発足やシンポジウムの計画等に対して、国、県を挙げてのリーダーシップに期待するところ大であります。  こうしたことから、私は広域行政と連動させて市町村合併も視野に入れた中、中核市構想を新甲府市総合計画の柱に据えました。国全体の流れや地方分権の進展の中で、地域全体のレベルアップと、地域住民の生活文化や住民サービスの向上を図るためには、それにふさわしい規模の人口や区域が必要でありますので、周辺自治体との合併に対等と連携をもって取り組んでまいりたいと考えております。  合併による自治体規模の拡大が地域住民や自治体にとってどのようなメリットをもたらすかを明らかにしながら、さまざまな角度から研究し、多くの論議の中でその気運を盛り上げていく必要があります。具体的には、市町村合併及び中核市構想推進庁内連絡会議を設置し、合併に必要な基本的事項の調査研究を行ってまいります。また、中巨摩郡東部、東八代郡などの周辺町村の実務者レベルでの協議を行っていきたいとも考えております。さらには、議会においても、大所高所からの御論議と御協力をいただくとともに、自主的な住民のコンセンサスの盛り上がりの中で、合併の具現化に向けて取り組んでまいります。  次に、新たなまちづくりの中での回遊道路についての御質問でございますが、御質問の回遊道路につきましては、まちづくりに不可欠で重要な役割を持った道路だと思います。また、県が進めております舞鶴公園整備計画との整合性も図りながら、地元の御協力をいただき、歴史的由緒あるまち並み形成や「にぎわい」のあるまちなど、中心街が活性化するようハード面の推進を積極的に図ってまいります。  次に、病院跡地の問題についてでございますが、新病院を移転建設するにあたり、現病院の地元の皆様には、一方ならぬ御理解をいただきましたことに、改めて謝意を表する次第であります。  さて、病院跡地問題でありますが、新病院建設も順調に進み、開院を平成11年に控えていることから、跡地利用についての湯田地区をはじめ、医療団体等からの要望を踏まえ、医療の灯を消さないことを基本に、新甲府市総合計画との整合性を図る中で、福祉・医療・保健のネットワークの一環となる機能を中心とする施設の設置等を考えてまいります。このために学識を有する医師会等をはじめ、市議会及び市民団体の代表者などからなる病院跡地利用検討委員会を設置して、有効な跡地利活用の方途を検討し、平成10年度中には一定の方向をお示ししたいと考えております。御理解を賜わりたいと存じます。  他の御質問につきましては、関係部長等からお答えいたします。 34: ◯福祉部長(櫻井 稔君) 福祉部関係2点の御質問にお答えを申し上げたいと思います。  まず、(仮称)甲府市心身障害者福祉センターの進入路についてですが、同福祉センター進入路につきましては、市道150メートルのうちおおむね70メートルは、議員仰せのとおり既に拡幅工事が完成いたしております。しかしながら、国道交差点までの藤川沿いの約80メートルの市道部分につきましては、藤川の改修との関連がありますので、県の改修計画に合わせ、御指摘の進入路入り口の隅切りや歩道橋問題につきましても、安全対策が図られますよう、今後とも同河川の改修について、国、県に働きかけを強めてまいりたいと考えております。また、地元自治会や関係者の協力をいただきながら、より安全な通行の確保に努めてまいりたいと考えております。  次に、社会福祉事業団についてでありますが、事業団の設立につきましては、県に対しまして、7月中の認可をめどに申請手続を進めておるところでありますし、現在は機能的な組織を目指し、関係部局とも協議をいたしながら必要な事務手続を行っておるところでございます。  なお、認可後は速やかに理事会や評議員会を開催いたしまして、職員体制など基本的事項を定め、平成10年4月の事業開始に対応してまいりたいと考えております。今後とも引き続きよろしく御理解と御協力をお願いいたしまして御答弁といたします。 35: ◯教育委員長(遠藤 壽君) 市立甲府商業高校の活性化についての御質問にお答えを申し上げます。  社会の変化に対応し、生徒の個性化や多様なニーズに対応するために、全国的に高校改革が進められております。甲府商業高校におきましても、甲府商業高校の教育推進協議会の報告を受け、国際化や高度情報化社会に対応できる学科や、入学してくる生徒の半数以上が進学を希望しているという実態を考慮し、魅力ある学園づくりについて検討を行ってまいりました。その結果、コミュニケーション能力を高め、これらの資格の取得や海外研修を教育内容に取り入れ、将来、国際社会で活躍できる人材の育成や、大学進学を視野に入れた(仮称)国際科を新設してまいります。また、現在の商業科と会計情報科を一つの科にまとめて商業科とし、情報処理科とともに2年次よりコース制を導入して、生徒の多様な希望にこたえられるようにするなどの改革案をまとめ、平成10年度実施に向け作業を進めておるところであります。また、一芸に秀でた個性豊かな人材確保にも道を開き、学科改編に伴い特色ある甲府商業高校にしていきたいと考えております。  なお、施設設備面におきましても、平成8年度にコンピュータの更新、本年度はLL教室の整備やインターネットへの接続などを行い、生徒の学習環境の向上に努めております。  以上のような施策を通しまして、甲府商業高校の活性化を図ってまいります。御理解を賜わりたいと存じます。 36: ◯水道局業務部長(鶴田豊久君) 水道局関係2点のうち、今後の水道事業経営につきまして、お答えを申し上げます。  御指摘のように、水道事業は常に計画的設備投資や効率的な事業運営に努め、低廉にして安全でおいしい水を安定的に供給することが基本であり、また、経営は使用者の負担による独立採算制でありますことから、サービスと負担の観点からも、広く利用者であります市民の皆様から御意見をお聞きしながら、事業の現状を御理解いただき、使用者に信頼される効率的な事業運営に努めることが肝要であると考えております。現在、水道事業を取り巻きます社会経済環境は大変厳しい状況にありますことからも、事業経営全般につき、さらに広く使用者と意見交換を行う場をも設け、今後の水道事業経営に反映させていきたいと思います。  以上です。 37: ◯水道局工務部長小田切重夫君) ダムの水質変化の状況についてお答えいたします。  湖沼などに発生するアオコのプランクトンがつくる有毒物質ミクロシスチンにつきましては、荒川ダムでは現在まで検出されておりません。また、ダム完成に伴い心配されました富栄養化につきましても、一般的には完成後5年から10年でリンまたは窒素等による現象があらわれると言われております。平成3年度からは経年的に水質調査を行ってまいりましたが、現在まで季節的な変動はありますものの、富栄養化現象までには至っておりません。今後引き続き監視・調査に努め、水質保全に万全を期してまいります。御理解を賜わりたいと思います。  (早川武男君「経営についての何か市民の声を聞く機会というようなことでは。これは質問通告にしてあるじゃないの。これは部長でもだれでもいいから」と呼ぶ) 38: ◯副議長(宮川章司君) 水道事業管理者 藤巻康夫君。 39: ◯水道事業管理者(藤巻康夫君) ただいま鶴田部長の方から要旨についてはお答えをしたわけでございますが、私の方からつけ加えるといたしますれば、やはり水道経営というものは、今までのようなただ水を送ればいいということでなくて、市民が水に対して何を望んでいるかと、こういうことも含めた中で、市民の御意見をよく聞く場を設けると、こういったことを今後考えていかなければならないと考えております。そういった面で、私ども独立採算の水道事業でございますが、やはり相互の関係を深くしまして、やはり健全経営を今後も考えていきたいと、こんなふうに思います。 40: ◯副議長(宮川章司君) 早川武男君。 41: ◯早川武男君 先ほど合併問題について市長から基本的な考え方をお示しをいただきました。実はきのうも、上田議員が火葬場について質問をされました。甲府市の主な施設を他の町村がどの程度利用をしているのか。その利用状況がおわかりになりましたら、数字でお示しをいただきたいと思います。 42: ◯副議長(宮川章司君) 市長室長 内藤宥一君。 43: ◯市長室長内藤宥一君) 突然でございますので、お手元にある資料で御了承お願い申し上げたいと思います。  一つには、市立甲府病院につきましては、8年度実績といたしまして、入院・外来患者合計で10万5,581人のうち、市外利用者が3万7,900人ということで、約40%の利用をしてございます。  2番目には、火葬場につきましては、平成8年度の総件数が2,303件でございまして、うち市外利用者が659件で、約30%程度が利用してございます。  次に三つ目でございますが、昨年10月開館をいたしました甲府市立図書館でございますけども、開館以降平成9年3月までに総貸出件数で30万8,242件、うち市外につきましては2万8,609件で、約9%程度でございます。  なお、石和町とのごみの共同処理につきましては、可燃、不燃、資源ごみ処理総量8万9,000トン程度で、うち石和町が約9,900トン程度でございまして、11%程度の利用になってございます。  主なものだけで御理解を賜わりたいと思います。 44: ◯副議長(宮川章司君) 早川武男君。 45: ◯早川武男君 今、数字で示されましたけれども、今の説明で本市の施設の中で多いものは40%以上、また図書館の貸出図書についても、大変な貸出が行われているということでございます。このことにつきまして、市長はどのような認識をされておりますか、お答えをいただければありがたいと思います。 46: ◯副議長(宮川章司君) 市長 山本栄彦君。           (市長 山本栄彦君 登壇) 47: ◯市長山本栄彦君) ただいま数字が示しておるように、甲府市としては、まさに私は中心都市としての役割というものを果たしてきておるのではないかと、こういうふうに思っております。また同時にこのことは、市民の皆さん方に御理解をいただいておるからできるのであると。今、行政区域というものが、モータリゼーションの発達によりまして、大変境界がどこにあるのかわからない。また、広域的に住民の生活というものが展開をされておるということを考えますと、当然、相互利用ということはまさに住民ニーズに合ったものであり、またそれを提供していくことも、私どもは行政の立場としてやっていかなければならないことではないかというふうにも認識をいたしております。  それが逆に、万が一それはけしからぬと、こういうふうなことになりますと、どうしても公的な施設に対しての投資というものが、私は過小なものになっていかざるを得ないだろう。例えば病院一つとりましても、今の数字ですと、市民60%、市外40%ということになりますと、既存の施設は60%のものでいいじゃないかと、こういうふうな考え方にも陥りがちでございますが、そうなりますと、今の医療の進歩の中での高度医療機器というものに対する投資というものも過小なものになっていく。そういうことで、図書館につきましても、ごみの焼却場につきましても同じことは言えるのではないかというふうにも思います。  これをやはり多くの方々に利用していただくことにおいて、その施設も高度な施設が住民の皆さんに提供できるという、一つの大きな私はメリットがあるというふうにも思います。また、そういう意味で、これからそういうものが、小さなといいますか、各町村でやっていくとなると、おのずとそういうふうにだんだんだんだん過小なものになっていかざるを得ない。これを一体的にやっていくということ、言うなれば合併ということになりますと、当然、今回の合併の特例法等によりますと、こうした地方の合併に基づいての、地方の建設計画に基づいての、まちづくり計画に基づいての事業につきましては、最大70%の措置を国において講じてくれると、こういうことでございますので、非常に圏域の住民にとってはこんなにありがたいことはないわけでして、おのずとそこには社会資本の整備、道路であるとか、上下水道であるとか等々、そういうふうなものが整備をされてくるわけでございます。そうなりますと、当然、今の経済環境の中で産業の空洞化と言われておる中で、今この圏域へ企業を立地しようということ、あるいは誘致しようということは、非常に難しい時代ではないかと思います。これをそうした社会資本の整備がされることにおいて、そういうふうな産業の立地というものが図られ、おのずと雇用が拡大をしてくるというふうにも理解をしております。
     ちなみに、ベンチャービジネスと言われるものにおいては、人口30万以上の都市でないと育たない、繁栄しないと、こういうふうな統計も出ておるわけでございまして、今まさにあらゆる産業が協業化してやっていこうという、新産業の創出を図ろうという時代でもあるわけでございます。このときを見逃してこのままにしておったらば、私はこの盆地というものは陥没していってしまうおそれもある。こういうことを考えますときに、今まさに他の県と負けないような、そういう都市基盤というものを構築していく時代であると認識をしております。そのために、どうか議会の皆様方にもこうした点につきまして、今これから研究と検討を加えていくわけでございますけれども、いろいろの角度から御判断をいただき、また御意見等も賜われば大変ありがたいと思っておりますので、今後の御協力のほどをお願いを申し上げます。 48: ◯副議長(宮川章司君) 早川武男君。 49: ◯早川武男君 市長の合併に対する取り組み方についてよく理解ができました。ひとつ強い決意のもとに、適切なあれはないかもしれません。しかし、昔から「寄らば大樹の影」ということを私たちは子供のころから聞いています。甲府市にすばらしい施設が次から次にと出るわけであります。今室長の説明で、周辺町村の利用者というのは年々ふえていくだろうと私も思います。それらについても十分考慮の上に立ってやっていただきたい。  それから、跡地利用についても、これは答弁は要りません。要望です。跡地利用については、先ほどの市長のあれで、関係団体による跡地利用検討委員会をつくるということですから、ひとつぜひそのように地元の意向を十分くんでいっていただきたい。このように感じます。  身障者総合福祉センターにつきましては、先ほど部長の言うように、障害者が本当に安心して通える安全対策をとっていただきたいと、強い要望をいたします。  なお、甲府商業の活性化につきましては、いつか私も申し上げましたけれども、これだけの実績が急にできるものではないと思います。なかなか、過去は商業はどうもうまくないということで、生徒がみんな逃げてしまう。先生方が中学を回ってお願いした経過もあることを記憶しておりますが、今はすばらしい学校に成長をしてまいりました。この点について、教育委員会並びに現在の甲府商業の校長さん以下先生方に私は敬意を表する次第であります。ひとつ頑張っていただきたいと思います。  以上、長くなりましたが、要望をして代表質問を終わります。 50: ◯副議長(宮川章司君) 早川武男君に申し上げます。  4回目でございますから、以上で打ち切らしていただきます。  お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ延会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) 51: ◯副議長(宮川章司君) 御異議なしと認めます。  よって、本日の会議はこれをもって延会することに決しました。  本日はこれをもって延会いたします。            午後3時43分 延 会 発言が指定されていません。 Copyright © Kofu City, All rights reserved. ↑ 本文の先頭へ...